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宵宮
 新しく乗り子になる子どもを持つおうちへ、地区内の各家々から、「花代」のお祝いが届けられます。
 その風景から祭当日の朝が始まり、体が祭を感じ始めるのです。
 軽トラックに練習太鼓をつんで、「呼び太鼓」を打ながら祭への参加を呼び掛けます。
 太鼓の音につられて、ついつい家を飛び出すこどもたちも。おとなの人も、準備して、お宮へ集まってよ。

 さあいよいよ蔵から屋台が練り出されました。  蔵から出した勢いそのままに、神社の玄関口となる川裾神社の石鳥居まで屋台を練って進めます。

 ここで、木方さん、青年団長さんから今年の祭に向けて、最終の注意事項などの指導が入ります。

 氏神に宮入した屋台に、祭を待切れずにこどもたちが集まってきました。さあ、いよいよ祭が始まります。

 うちの地区の乗り子は、小学校3年生から中学校1年生までの有志により結団されます。

 体調を整え、全員が無事に宵宮を迎えることができるか、練習をみてきた木方さんはじめ乗り子の親達の共通の心配事なのです。それが達成されるとまずは一つ肩の荷が軽くなります。

 乗り子は、一生懸命の見事なバチ(この地域では、「ばい」と呼ぶ。)さばきを見せてくれます。

 正午、いよいようちの地区の氏神様を奉る與位神社を出発です。

 宵宮の1日目は、周辺の地区で屋台を引き回します。途中、慣例となっている要所要所で、こま(台車)を外して、力一杯に屋台を練ります。



 長目地区の藤田神社前です。今年は、長目地区の屋台新調を祝って、吉田、中島も神社前までやってきて、順番に四台の屋台の練りを魅せました。


 これが新調 長目地区の屋台です。
 大きくそった屋根と脇の梵天の龍が一際目をひきます。


(撮影:K.U 6年生)
 藤田神社前での順次練りのあと、長目地区の屋台倉前での四台練り合わせが始まります。

 祭の花の一つ、中島のレディースが見守る中、八反田、長目、中島、吉田の4台練りが始まろうとしています。

 レディースのみなさんも、雨の中夜遅くまでご苦労さまでした。

(撮影:H.O 中学1年生)

(撮影:H.O 中学1年生)
 いよいよ四台練りです。

 布団屋根四台の揃い練り、きれいでしょ。
 さあどの地区が最後まで練り続けられるか。
 どこも粘っています。
 おら、おら、負けるか!。


 この頃他の地区でもそれぞれの氏神様への奉納が行われていま。す。


 鈴が森神社へ宮入した辻川地区です。
(写真提供:熊の若宮さん)


 鈴が森神社を宮出する井ノ口地区です。
 急な坂を慎重に下ります。(写真提供:熊の若宮さん)
こういう狭いところもありますが、棒綱の先導で、うまく操作して切り抜けます。



 ちょっと休憩。
 このおっちゃんらが祭を盛り上げてくれるんです。

 遠くから、このふるさとの祭のため帰ってきた顔もあります。

一息ついて、さあ気合い入れ直して行こか!。
 となりの八反田地区の氏神様、八坂神社の境内での差し上げ。
 「え〜ぇんやーっ!。」「ようーいやせ、よーいやせ。あらよ〜い、やーせ。!」
 かけ声と太鼓の調子に合わせて、いっきに差し上げます。

まずは宮元 八反田地区

続いて、長目地区

そして わが中島地区



 このふとん屋根の屋台は、差し上げた後の、大きなスイングでゆったりとした練りができるほど、豪華で華麗に見えます。
 南田原の幹線道路沿いに屋台を進めてきました。ちょうど西田原地域の屋台もやってきています。




赤シャツが一際目をひく井ノ口地区です
(撮影:anna)




こちらは田尻地区ですね
(撮影:anna)
 牛尾精工社屋前での各地区の屋台練りです。
 牛尾精工さんには、いつもお酒や寿司などでおもてなしをいただきまして、お世話になっています。ありがとうございます。



 うちだって負けてないで。どこの地区よりも長く、綺麗に屋台を練って進ませるで。

   
 周辺地区へ屋台を引き回してもう一度地区の氏神様に、同じ氏子だった西光寺地区とともに、威勢のいい練りを奉納します。

 赤い布団屋根が夕日に映えて、一層引き立ちます。
 この周辺の祭では、中学生が、乗り子にも練り子にもなれない中途半端な年代になってしまいます。
 そこで、西光寺地区では、屋台を先導する”紙垂(しで)”を、中学生が担当していました。
 西光寺の屋台練りも、屋台の大きさに負けない力強さがあります。

 吉田地区屋台の宮入です。この屋台は太鼓の響きがピカ1です。
 西光寺地区との練り合わせです。夜になり電飾にも灯がともり、昼間とは違った趣がありますよね。



(写真提供:西光寺 毘沙門天さん)

 宮入りしてくれた西光寺地区の屋台を地区境まで見送ります。

 長目地区と八反田地区も宮入りしてくれる年もあるのですが、年によっては神社前の通りで、屋台練り披露となる年もあります。

 氏子の関係で、むやみに他の地区の氏神様へ足を踏み入れてはいけないというしきたりの関係だと言うのですが、私はこの殺伐とした時代、祭をきっかけに盛り上がるのだから、人々が一つになれる行動を神様も歓迎してくれるのではないかと思いますが、皆様いかがでしょうか?。

他の地区でも、それぞれの地区内での屋台練りが行われています。

 大門地区と加治谷地区による岩尾神社への宮入の様子です。
  (写真提供:熊の若宮さん)
 西野地区が声援を受けながら力強い練りを魅せています。
  (写真提供:熊の若宮さん)
 うちの地区は再び氏神様を出発して、上中島の地蔵堂へ向かいます。

 ここでは、乗り子のお母さん方が、空腹を満たせるために、カップ麺を用意して待ってくださっています。
 腹ごなしもできたし、さあ、一練り見せようか!。


 

 ここで、この祭の準備段階から最後まで、祭の準備に精を出してくれて、縁の下の力持ちとなって活躍してくれる、たのもしい青年団を紹介します。

 今年もたのんまっせ。


雨のため、ビニールシートをかぶせています。
 例年ですと、地蔵堂での練りを終えて再び與位神社に戻ると、9時になろうとしています。
 それでも、勢いはまだまだ落ちません。それどころか明日へとつなげんばかりに一層意気盛んになります。

 2004年は突然の大雨で、即座に蔵入れし、明日に備えました。

 めちゃくちゃ寒かった。

 最後の最後まで精一杯練り上げて、  そして、今夜は蔵入れ。宵宮の1日が終わりました。
 
  明日の本宮は、朝7時集合の7時半出発。早く帰って、エネルギー充電しとこ。
  すいません、夜を徹するほど、もう若くないもんで。

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